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2004.03.31

プータロー

snooze.gif

僕が地方から来阪して間もない頃、なかなかに味のあるぼろい文化住宅に住んでいた。住人は一癖ある人だらけで、向かいの部屋は借金地獄の親父だし、そのとなりは宅録専門のやかましいハードロッカーだったし、一つ下は母親に虐待癖の見受けられる家族。でその隣は日曜昼間に大音量で軍歌を流すオッサンだった。

ものすごいシチュエーションだが、本人は結構快適に過ごしていたと思う。僕はそこで専門学校に通い、短いが半年ほどプータローをしていた。

バイト先はゲームセンターだった。そこにも一癖ある人々がいて、ヤクザの娘さんと結婚して市営住宅につつましく暮らしているフリーター、虚言癖のある若ハゲの店員と僕は友達になった。

皆、どうしているだろう。

最近、その光景がひどく懐かしくなって、件のぼろい文化住宅を訪れてみたことがある。もうとっくに無くなっていると思っていたのだが、その建物は昔と変わらずそこに残っていた。そして、僕が以前住んでいた部屋には新しい住人が住んでいるようだった。

ひとしきりデジカメで写真に収めた後、そこを立ち去ろうとすると、偶然にも玄関の階段で大家さんと鉢合わせをした。背の低い、かわいらしい老婆。その風貌から何一つ当時と変わらなかったので僕は驚いてしまった。

大家さんは、当時と変わらない鬼太郎にそっくりの顔で、微笑みながら首をかしげた。

僕は嬉しいような少し寂しいような気持ちになって、笑顔で会釈をしてその場を立ち去った。

2004.03.30

そーいえば、

こないだ

で書いた文章に

具体的には何も進んでいないのに、自分自身にとっては、まるで誰かからの仕向けのように把握できそうな具体性を感じるんだ。誰しもこういう時機はあるのかもしれない。

と、こういうときに絵を描いておかなければあとあと後悔しそう。明日は描こう。

とあるが、とりあえずその心境で描いたアジア少女。果たしてこれでよかったんだろうか?

…後々わかるんではないか。

ニャ

cat_ufo.jpg

ネコは、僕らには見えないものが見える。

ネコと一人きりで居るとき、ネコは突然あさっての方向を見つめだす。人間には見えない何かを見ている。うすら怖くなってネコにちょっかいをかけるが、それでもネコはそれをやめない。その視線の先には何があるのだろう。

そんなことがテーマになって、この絵を描いた。ずいぶん前です。(またハードディスクの肥やしを引っ張ってきてる)

不思議な飛行物体。それは遠い星からの友人かもしれないし、すべてを踏み荒らす脅威かもしれない。人間にはその物体は見えない。だが、ネコもただ見据えているだけなんだ。

切り裂きジャックも、自爆テロも、ベルリンの壁も、真珠湾侵攻も、ネコはきっと見ていたに違いない。

そんなネコに、太古から引き継がれた、人間世界に対する共通意識があるとしたら…

以上、思いつきで書いとこう。あとで恥ずかしくなっても知らね。

2004.03.29

アジアーン

asia.jpg

今回の絵はアジア風味の女の子。時間がかかったのはむしろ背景だ。絵が縦サイズなので壁紙にはできなさそう。

アジアン風味ということで、文字をへろへろっと描いてみたらなかなかそれらしい感じになった。

こんな風にイメージを伝える為だけに文字を描くときに思い出すのが、アメリカであった日本語ブームだ。マトリックスのソースコード画面とか、デザイナーズリパブリックとか。

「凡人」とか刺青しちゃったりとか。日本人からすると、ちょっと背中がむずむずするような、変な感覚がする。あるいは「うっわーこいつバカだなぁ!(笑)」と思う。

一方アジア地域では、今はどうか知らないが(2~3年前くらいかな)日本語はオシャレ&トレンディの象徴だったようで、日本語でかかれたさまざまなものがTシャツに転載されていた。日本語の意味を追っているのではなくて、その"感じ"を追っているので、Tシャツの文字も「アソガトワ」とか「セガリタ-ソ」「賞味期限:2003年11月3日」とか笑ってしまうものだったようだ。アメリカとはちがい、日本の印刷物をそのままTシャツにしてるので、「酵素パワーのトップ」とか「日清スパ王」などのパッケージを印刷した、ある意味すごくカッコイイものが出回っていたらしい。

といって、日本の僕たちも意味のわからない英語のTシャツを平然と着ているのだ。結構こわい。ひょっとしたら僕たちは、「NFLチアリーダーです。」とか「俺はミネソタ州生まれのクール・ガイ」とか「超ファンキーでイケてるオイラ!ヘイユー!僕とディスコで踊らないか?」とかいうはずかしい文句を着ながら街を闊歩してるのかもしれない。

2004.03.26

高架の橋桁に憧れる

T.jpg

絵は高架の橋桁。とても憧れる。あのソリッドさと、両腕を大きく広げて現代の生活を支えている様が非常に格好いい。出来ることなら、ぴったりと頬をつけて15分ほど目を閉じていたい。

きっとその感覚は、人々が大木の幹をや巨岩を抱きしめたくなる、身を預けたくなる衝動に似ているよ

※そういえば、昨日、「明日絵を描く」とか言ってたけど、これは以前描いた絵。予告は書かないほうがいいな。僕だし。

2004.03.25

進入禁止

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この絵を描いたのはもう4年も前のこと。

まーなんか陰鬱な絵だな~!日は暮れていて、正面にあるのはよりにもよって「進入禁止」マーク!

この頃を今思い返してみれば、自分の努力が無に帰したときで、なにをするにもぼーっとしていて、停滞していた気がする。自分の絵は、意識はしてないんだけどその時々の心理を端的にあらわすんだなぁ。と納得してしまった。もちろん、今となっては、なんだけど。

今現在の僕は、なんだか分からない勢力、か気運のようなものによって強引に背中を押されているような気がしている。僕は楽をしたいのでそれに抗っているのだが、じわじわ前に進んでいって、岐路は目の前にまで迫ってきている。そういう感じがする。

具体的には何も進んでいないのに、自分自身にとっては、まるで誰かからの仕向けのように把握できそうな具体性を感じるんだ。誰しもこういう時機はあるのかもしれない。

と、こういうときに絵を描いておかなければあとあと後悔しそう。明日は描こう。
そういえば、こないだ描いた金髪少女と飛行メカには、何か意味がこめられてるんだろうか!?

…うーん、きっとないな。「少女&メカ萌え~」くらいか。

2004.03.24

三日坊主体質の為

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なのか、僕のパソコンのハードディスクの中には、たくさんの「やりかけのもの」が残っている。今回の絵も、そんなものの中のひとつ。

「RPGツクール」というソフトをご存知だろうか?その名のとおり、FinalFantasyやドラクエのようなロールプレイングゲーム(RPG)を、自分のやりたいように自由に作れる(簡単!)ゲーム世代にとっては夢のようなツールなのだ!しかも安い。

今回アップロードした絵は、僕がRPGツクールで作った'唯一'の背景。(良く見てもらいたいので大きくしました)

ちょっと古い日本の、なんて事のない風景。そこに意味ありげな台詞。

「見ろよ。現実が…畳まれてゆく・・・」

なんてロマンチックなんだ。現実が、奥のほうからパタン、パタンと畳まれて行くんだ。僕はどうなるんだろう。それに、世界は…?なんて。

キャー恥ずかしい!意味わかんない!しかも例によって根性ナシで挫折!

でも、我事ながら、この台詞好きです。今思うと、粟岳高弘の世界にも通じる感じです。

いつの日か再開したい。

粟岳高弘ホームページ「たばなくる」

2004.03.23

江口寿史監修

江口寿史監修 日常のポーズ1007・裏表紙

かねてからの懸案であるデッサンをがんばるぞーと急に思い立ち、かわいい女の子の描き方が載っている本を探しにいった。大阪梅田のでかい本屋に行く。

棚を見てみると、あるある。「漫画イラストの描き方」「女の子の描き方」「ちびキャラの描き方」どきどきしながら手に取ったが、開いてみてあぜんとする。

いったい今の世の中どこに、ビッグ錠や柳沢きみおタッチの女の子を描きたいやつがいるのか、と。これを買う奴がいるのか。デッサンとかポーズ以前に、このキャラを見ながら練習する気にはなれない。

他を探す。

どうもいまどきのかわいい女の子が載っている本は、決まってCGの塗り方しか書いてないようだ。もっと簡単に「いまどきアニメ風の体型をいっぱい描いたポーズ集」とかないものだろうか。リアルデッサンはあきらめた。即席でアニメ絵だけ上手くなりたいの僕は。

もうしばらく探してみると、「江口寿史監修 日常のポーズ1007」という本を見つけた。

江口寿史といえば、一世を風靡した上手い漫画家(イラストレーター)だ。そうそう、僕はこんな絵描きになりたかったんだ。リアルな体型の癖に女の子がかわいい。なんだかオシャレ。こんな風に描けたら僕はもう充分だ。と思っていたんだった。

パラパラとめくると、ポーズがちょっとデフォルメされ(大げさな)いろんな角度から撮影された女性の写真が満載だった。江口寿史監修だけに、女子高の制服を着た写真が多い。とりあえずこれを買った。家に帰ってしげしげと見てみる。うーん。

OL風のスーツに、おもいっきり肩パットが入ってる。…バブルだ。バブリーだ。これは相当古いんでないのか。

奥付を見てみると、1995年に出版されたものだった。女子高生の制服の写真も、そういえば丈が長い。

僕(ポリゴン版)

僕

絵は、3Dポリゴンで作ってみた「自分」を、LightWaveで手書き風にレンダリングしたもの。アニメーションの練習用に作ったものだった。だが、肝心のアニメーションは、歩く動作を5~6歩目まで作ったあとすっかり投げ出してしまった。その作業のあまりの面倒くささに耐えられなかったんだ。一歩一歩にこんなに時間かかるんだったら、5分くらいの作品なんてどれだけかかるのだろうか!

と、前は思っていたのだが、どうも僕の作り方が悪かったらしい。正しい作り方の手順は、「その場で足や手をバタバタさせている動きを作る」→「そのバタバタの動きに合わせて人間(僕)全体を動かす」という感じらしい。そう、ドラクエとかスーパーマリオの要領だ!歩くからといって、馬鹿正直に一歩一歩足を踏みしめてはいけなかった。

とはいえ、この(僕)が生き生きとアニメーションすることはもうないだろう。もし次つくるのなら、きっとかわいい女の子や、カッコイイモンスターを作ってからアニメーションにかかろう。動かす相手が僕では、どうにもやる気が出ない。

2004.03.21

BLAME!

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で、ほとんどマンガを読まない僕が久々に集めた漫画が"BLAME!"という漫画。

どういうおはなしか簡単にいうと、地上であるとも地下であるとも分からない巨大な建造物の中を主人公がウロウロする話。数々の敵が主人公の道行きをじゃまして、その戦いの中では、マー腕はとれるわ首は切れるわ、すごい殺伐とした物語。セリフがほとんど出てこない。

とりあえずキャッキャーッとイラストを描いてみた。ほぼこんな感じ(僕的に)。絵柄が汚い。戦闘シーンとか何が起こってるか分からない。普通の漫画なら大事に扱われるはずのヒロインが一番散々な目にあっている。最後まで読んでも、何も終っていない。人間味がなくて、ただひたすらサイバー。

普段僕は春のような、なんとなーく幸せな情景を追いかけて絵を描いている。こんな殺伐としたグロ漫画なんてもう買わない、買わないぞー!

…と思いつつ最終巻まで買ってしまった。なんか中毒味があるね。

一念発起で絵を描いてみる

春

ねむいとか言ってたけど、なんでかどーも寝られないので絵を描き始めた…のはいいんだけど、いやーすごい時間がかかった!もう朝だよ。で、ちょっと恥ずかしいんだけどその絵をアップ。一応壁紙サイズで作ったけど、壁紙にするほど丁寧には塗ってません。やる気があれば後で線とかきれいにしたいとは思う。

ところで、とても話は変わるが、僕は普段漫画とかアニメとかほとんど見ない。なのに、好んで描く絵はアニメ絵なんだ。しかもちょっとロリっぽい女の子を書く。描いてると楽しい。

いちばん描いてて楽しいシチュエーションは、なんだかわからない建物を執拗に描きこんだあと、真中にぽつんと女の子を置く、その感じだ!なぜだろう?何か心理的な意味がある気がする。だれか鑑定してください。

2004.03.20

ねむい

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絵は女の子。小学生くらいかな?またまたハードディスクの奥のほうから引っ張ってきた絵をアップしている。いい加減新しい絵を描きたい。ということで、新しい絵を描こうかと思ったのだが、ねむい。

関係ないけど、どうもblogていうのは有用で面白い記事を書かねばならんという強迫観念を感じてしまうな。

でもいまんとこ、ここのblogはつまんない落書きだ。たまに役に立つこともいいたいけど。

2004.03.18

ちん、とある姿

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なんに使われているのか分からない機械が、道端にちん、とある姿は見飽きない。休みの日なんかはデジカメをぶら下げながらそういうものを探す。たまーに琴線に引っかかるものを見つける。

なるべく使い道が想像できなくて、なんとなくデザインを追いかけていないものがいい。

絵は、どこかの集合住宅に設置されていたもの。なんだろう。貯水タンク…?のわりには地面にコトンと置かれていたし、周りに柵もなかったし。

出雲重機という名前のイラストレータがいて、その人の描く機械も使い道がわからないので好きだ。

出雲重機オフィシャルサイト

2004.03.17

花と太陽と雨と

sumio.jpg

絵はPS2ゲーム「花と太陽と雨と」の主人公スミオ。

ずいぶん前のゲームだけど、なんか不思議な、夢を見ているようなゲームだった。ゲームのテーマも夢を扱ったさくひんだけど。上手いなぁと思う。

ただひたすら長い道を走る。走る。走る!脇役は妙な奴ばかり。セリフはすべて何かの謎かけのよう。

興味があればやってみてくださいな。

あーあ、風邪ひいちゃったみたいだよ。やだなぁ。

2004.03.16

ココログプロにしました

metropolis.jpg

絵は、アニメ映画「メトロポリス」を観た後に描いた絵。またまた、昔の絵をアップしているのだった。資源はそれほどないのだ。生産しなければ。

美味い方法を見つけたと思ったら、ココログがバージョンアップしてしまった。

早速プロバージョンにした!いじり甲斐もあるしね。でも、月950円とはどういう値段設定なんだろ。高すぎるよ。

本当に新着一覧にのってるのか

わからないんだけど…。

ここらへんすごいふあんなんだけどなぁ。一生懸命更新してても見られてなけりゃ意味ないしな

もし、この文を見たひとは匿名でいいのでコメントくださいな。

それで安心します。

2004.03.14

できました!

でも、なんでスタイルシートのアップロードを許可してないんだろうか…。良く分からない。

とりあえずやり方はわかったので、ぼちぼちゴージャスにしていきたいね。

あとは、絵もね

みんな考えることは同じなのだ

観測気球さんの独自スタイルシート強制適用の記事を発見!いろいろ試行錯誤してみたいと思います。

あーそうかー…。

stylesheet.gif

自分のスタイルシートをアップロードしても、記事を書いて投稿した時点で基本スタイルシートに上書きされてしまうんだね・・・。

カスタマイズしたいなぁー。

とりあえず今までテストしてみたものをアップロードしております。

いつ効力が消えることやら。

はじめまして

川縁で

何かをつづけるっていうのは、僕にとってものすごく根気の要る作業だ。僕が前にやっていたページも、全然続かなくてそのうち潰してしまった。もっと気軽に絵がアップロードできて、更新が楽なブログというシステムは魅力的だ。

まぁどれくらいの頻度で更新できるか分からないけど、よろしくお願いします。今回の絵は、どこかのお絵かきチャットで、会話もせずに一人で描いていたもの。

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