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2004.08.13

ミュージシャン

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ヨドバシカメラで精算の順番を待っていると、前の客らがなかなか奮ったやり取りをしていた。

ちいさなギターケースを背負い、帽子を目深にかぶったどこか挙動不審の若者と、黒のスーツをびっちり着た水商売ふうの女。

「ええのよォええのよォ、あなたはそんなこと気にしなくて」といって女は札束をひらひらさせている。

「そ、そんな。そこまでしてもらったら、僕、そこまでしてもらったら…。なんか、形無しじゃないですか」

男は自分の買い物であるはずのカシオトーンの料金を、彼女が払おうとしているのが気に入らない様子。

「ええの。そんなんええんやから。ええ音楽を考えてくれるのが一番」女は札束を揺らしながら繰り返した。

男はズボンのポケットをまさぐった。「え…、ちゃんと自分で払いますよ。…ん?…あれ?」

ポケットから出てきたのは、千円札が3枚ほど。カシオトーンを買うには全然足りない額だ。

「…あ、あああぁ…。」千円札を見つめながら、男は情けない声を出した。お前最初っから払う気なかっただろう。

結局女が支払を済ませ、カシオトーンが手渡された。すると彼は、

「いや、僕が持ちますんで。重いんで」急に男らしい声で言った。

「うん。ありがと♥」

二人は腕を組みながらゆっくり去っていた。

ああいうのを、ヒモというのだろうか。

2004.08.10

そういえば突然思い出した

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そういえば突然思い出した。

昔、友人にドリームシアターを聴かせてもらったときに、

「うっわーコナミみたいな曲だな。グラディウスIIとかドラキュラとか。おまえコナミのゲームミュージック聴いてみろよ。すごいから。おまえ絶対気に入るから」

と熱く語ってしまったことを思い出した。いったい、なんてことを口走ってしまったんだろう。

あのときの友人の不服そうな顔といったらなかった。

小学生から中学生までは、彼と僕は同じゲーム大好き人間だった。僕がMSXを持っていたときに彼はPC-8801を持っていたし、僕がSEGA MARKIIIで遊んでいるとき彼は邪聖剣ネクロマンサーをやっていた。

そして、僕がメガドライブを買ったときに彼が買ったのはエレキギターだった。

僕がゲームテクを磨いている間、彼はギターテクを磨いていた。高校生の時に、まじめにドリームシアターやイングウェイ・マルムスティーンをコピろうとしていた。そして、彼のバンドメンバーの技術に物足りなさを感じていた。

「おまえコナミのゲームミュージック聴いてみろよ。すごいから」

そういうとこに、この発言である。これは全く恥ずかしい。

絵は、こないだのつづき。完成はまだ遠い。

2004.08.09

よっひさしぶり02

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自室がなんだかがちゃがちゃとして手狭になってきたのでこのさい是非、ものを捨てていきたいと思った。

普段目もくれない押入れの隅や本棚の奥をごそごそすると本当にいろいろ出てくる。へぇ~いろいろ歴史が出来てくるんだね生きていると。と思った。

いろいろと恥ずかしいものが出てくる、出てくる。特に恥ずかしいのは昔描いた文章である。もう恥ずかしくて正視できない。読めない。できることなら全部焚き火にくべてしまいたい。でももったいないので元の場所に丁寧にもどしたのです。

絵は、こないだの続き。まだ途中です。身投げしているわけではありません。水に浮かんでいるのです

2004.08.02

よっひさしぶり

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いそがしい中こつこつ描いている絵。なかなか紙が埋まらないんだなー。こつこつがんばります。

以上、途中経過でした。

今日は矢野顕子オーケストラ・アンサンブル金沢ポップスコンサートに行ってきた。前半はオーケストラ・アンサンブル金沢によるジョン・ウイリアムズ作品の映画音楽とか渡辺俊幸の作品。よかったです。生音ってこんなにいいものだったんですね。ハーモニーってこんなにいいもんだったんですね。

で、後半いよいよ矢野顕子さん登場。

ピアノソロ。ああいいなぁ。ああ、ピアノのとなりで恍惚としている渡辺さんがうらやましい…。

けど…けど。矢野顕子楽曲のオーケストラアレンジがもう全然受け付けられませんでした。符割りが適切でないような…合いの手が流れを崩してるような…。アキコさんもやりにくそうにしてたような…。

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