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蝋は溶け、糸は緩み、不実な翼に乗ったイカロスは、手足を曲げ、髪を振り乱しながら大空の中をまっさかさまに落ちていった。四散した羽は波間を漂い、嘆き悲しむネレイス達は海の墓を飾り、青白いイカロスに真珠のような海の花を振りそそぎ、大理石の死床には真紅の海藻をまきちらし、珊瑚の塔に弔いの鐘を打ち鳴らして、悲しみの音を海原遠く伝えた。(ダーヴィン)
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