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2009.01.15

よる部

以下の文章は、次回の同人漫画のために作っていたラフ文の出だしだけど、このまま続きが思いつかなかったのでお蔵入りにしたものです。

次の漫画はいつ出来る頃やら。

よる部は、あの頃と同じように、この場所から始まった。

銭湯につかる由文(よしふみ)と宏大(こうだい)。

「はぁー」

「そろそろいくか」

「ああ」

女湯に向かって呼びかける宏大。

「おーい、そろそろ出るぞぉ」

しばらくして、女湯の方から声が聞こえる

「はーい」

「おしゃ、じゃ、出るか」

湯船からあがる二人。

「くーっ、やっぱり湯上がりのコーヒー牛乳はたまらんな」

「ふぅー」

フルチンでコーヒー牛乳を飲み干す二人。

番頭の老婆がにこやかに話しかける。

「ひょっとして、よる部に出かけるのかい?」

「そう、ばぁちゃんも応援してくれよな」

「ははは。がんばっておくれ。いってらっしゃい」

銭湯から出る。

「さぁ、よる部、やっか」

銭湯の暖簾ををくぐる二人。

ちょうど女湯から出てきたのは沙世(さよ)と千夏(ちなつ)。二人ともまったくのスッピン。

「うわ、スッピンじゃん」

おもわずつぶやく由文。顔を見合わせて笑う女性たち。

「まぁ、よる部だから」

「化粧なんかしてたらねぇ」

「へぇ、気合い入ってるなぁ」

小学校のグラウンドへ集まる。

「エヘン、エヘン」

由文が咳払いする。

「では、これから…えーと」

「20年ぶりだよね」

「そうそう」

「20年ぶりの、よる部を開催する」

敬礼する皆。

「えー、知っての通り、今日我々が任務を遂行しない限り、世界は朝を迎えることはない」

「はいっ!」

「いいな、我々の任務が成功しない限り、世界に明日はない!」

「はいっ!」

「各自、心してかかるように」

「アイアイサー!」

地球に時間が訪れるのは、僕たち管理会社の作業員たちが一日たりとも休むことなく動いているおかげだ。

社内にはあさ部、ひる部、よる部の3つの部署が存在し、それぞれ持ち回りで世界に時間を提供している。

と、そんな様なノリで、つまりよる部というのは、暇な少年時代を過ごしていた僕たちが考え出した遊びの一つだ。

遠く中国へ旅立つ宏大が別れの前に願ったのが、「よる部」の復活だった。

(続きません)

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