しょくよく
家に帰って、作り置きのカレーを食う
作り置きのカレーは2日目がうまい。3日目はさらにうまくまろやかな味だ。俺はこの味に感謝している。タマネギとトマトが芳醇な香りをもたらし、そこへ丁寧に擦られたショウガが、鼻腔を完全に満足させる、このカレーだこのカレーはどうあっためてもうまいのだ
そして鍋底のカレーをすべて掬ってしまった後、なんとなく小腹が満たされていないことに気づき、カレーの旨さを反芻しながらも俺は近所の焼肉店へふらふらと向かう
その名は光焼肉店(ひかりやきにくてん) 近所では焼肉ひかりで通っている(と思う)
独りで行こうが訳ありアベックで行こうがホモ同士で行こうがぜんぜん平気な、カウンターオンリーの小さな店だ
ホルモン盛り合わせ(800円)と生ビールを頼む、そうしてちょっと先の右前方に汚く鎮座しており画面右上に「アナログ」と書いているまるでゴルフ番組とつり番組しか映しませんというようにチャンネルがコロコロ変わるテレビを観るともなしに眺めながら焼くホルモン
頃合いを見計って放るもんを裏っ返す(半生が好き)
途中で近所のスナックのねえちゃんとその連れ合いのおっちゃんが入ってくる
しばらくして19歳くらいのダンプ松本をすごくかわいくしたような女とダウンタウン松本を太くしたような32そこそこくらいの丸坊主が入ってくる
そこで店主は電話をかける「今バタバタやねん、飯はちょいちょい食った。おう、おう」
ホルモン盛り合わせが二皿目になる、生ビールはもう3杯目になる
もうおなかはいっぱいだ
俺は、この焼肉ホルモン屋さんはなかなか旨いのに安いのだとおもいながら家路につく
部屋に着くなりインターネットに接続する
そうして、この文章を書いているのです
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