おいらが15歳の頃の絵
今回はおいらが15歳のころの絵が出てきたのですげくこっぱずかしいけどせっかくだしスキャニングしてアップするぞ!えーっと、今から21年前か。
この頃のおいらはネットもないし田舎で暮らしていたから、お絵かき友達と絵を交換してキャッキャ言ってたよね。ワープロで小説とかもお互い書いていたりしてた。読みあいっことかしてね。ヒュー恥ずかしい
1枚目の絵は、当時書いていた(未完の)オリジナル小説「大陸ソルドバーン」の中に出てきた主人公「ルイン」だよね。なんというかちょっとアウトロー的な性格の男の子でね、職業は傭兵だよね。定職や定住をせずにふらふらと世界を旅し、信念を持つことなしに幾多の人を殺めるので世間からは鼻つまみ者として疎ましく思われてるんだ。
2枚目の絵は、これまたソルドバーンに出てくるヒロインで「シィナ」っていうんだよね。普通の、どこにでもいるちょっとおっちょこちょいの女の子だよ。
ひょんなきっかけで知り合った二人は仲良くなり、やがてお互い愛し合うようになるよね。でも、ある事件によって二人は離ればなれになってしまう。それは次のようなことだ。
シィナはある日突然、ながいこと会っていなかった唯一の肉親である、兄の訪問を受ける。兄は今「大陸北軍」で立派な位をもつ将軍になっているらしい。長いこと一人で暮らしていたシィナはとても喜んだよ。身寄りがなくてとても寂しかったし、兄のことが大好きだったからね。ひとしきり再会を喜んだあと、兄はシィナに、自分について北軍の拠点へ付いてくるように言う。この街を守る正義の軍、「北軍」にはいり、一緒に大陸に平和をもたらそう、とシィナを軍隊に引き入れるんだ。なぜそんな普通の町娘を軍隊に加えるのか?それはね、彼女に、遙か古に絶滅したはずのロスト・テクノロジー「魔法」を使役できる能力が潜在していることが分かったからだよ。シィナは大好きな兄と再会できた喜び、そして「正義と平和」を盾にした兄の強引な勧めから、ついに誘いに同意し、後ろ髪を引かれながらも街を去るんだ。
ルインは落ち込んだよ。シィナだけは自分に偏見を持たず付き合ってくれたし、彼らは愛し合っていたからね。だからシィナの兄貴が憎らしいと思った。軍隊のエリートだって?次見かけたらはり倒してやるって。
そして彼はとぼとぼと街を出て行き、シィナの面影のある大陸北部を去り、はるばる大陸南部に下ってゆくんだよね。
ルインは南部に、シィナは北部に、それぞれ離ればなれになっちゃったんだ。お互い愛しているのに。キャー
それからしばらくして、大陸ソルドバーンに大きな戦争が起こる。それまで南部と北部は反発しながらも微妙な力の均衡を保っていたのに、ある日突然それが破たんしてしまったんだよ。北軍が擁立した、「魔法使い」によって、北部はとんでもない戦力を手にしてしまったんだ。
その頃ルインは、傭兵として南軍に属していたんだ。
南部で傭兵として暮らしながらルインは、奇妙な噂を聞きつける。
それは、「北軍が魔女を手に入れた、」というものだよ。
魔女はものすごい魔法の力で、南部の人々や街を破壊しまくって、もう前線は酷いことになっている、という噂なんだよね。
そんでその恐怖の魔女の名は、シィナと言うらしいんだよ。
ルインは耳を疑ったよね。だけどこうも思った「まぁ名前が一緒なだけだし」
ルインがいる場所は前線から遙か遠く、まだ敵との遭遇のない、のどかな行軍を続けていた。だからその変な噂なんてみんな聞き流していたんだ。今頃魔女かよ、そんなものがいるわけない、ばからしい、と、みんな鼻で笑っていたよね。
だけどある日、のどかな行軍を続けていたルインたちは、信じられないものを目にするんだ。
なんと、傭兵団を覆い尽くすほどの巨大な光の束が、突然天空から降りてきたんだ!
まるで神様が起こした奇跡のような、聖なる光景!でも、次に兵士たちが目にしたのは神々しい奇跡ではなく、地獄の風景だったんだ。
まばゆいばかりの光に包まれた100人以上の兵士たちは一瞬のうちに燃え上がり、耳をつんざくような阿鼻叫喚を残しながら消し炭になってしまったんだ。
「これが魔法というものかッ!!!!!!!!」
周りに立ちこめる焼けただれた肉の臭い。悲鳴を上げてのたうち回る仲間たち。目を開けていられないほどの強烈な光の中で、ルインも完全に死を覚悟した。だけど、自分の周りで起きる地獄絵図とは裏腹に、自分だけなんの痛みも感じないんだ。肉体が焼ける様子もないし、やけど一つおっちゃいない。まるで無傷だ。
光の束が消え去ったあと、ルインは一人きりで呆然と立ちつくしてしまった。辺りは死体の山だ。
彼らはまだ何もしないうちから、謎の光に灼かれ、無惨な姿をさらして絶命した。なのに自分だけ綺麗に残されてしまった。なぜ自分だけ助かったのか?
仲間たちの死を嘆き、自分だけ生き残った財貨区間にさいなまれながらも、彼はたった一人で歩を進める。
その時ふと彼は思いつく。「ひょっとして魔女って、あのシィナなんじゃないの?」
自分だけ生き残ったのは、シィナが自分に気づいたからじゃないの?って。
さらに彼は、次に立ち寄ったの街でまたもや信じられない光景を目にするんだ。
辺り一面焼けただれた街。ただの黒い灰になってしまった人々。この街も、先ほどの魔法の力で壊滅してしまったんだということは簡単に想像できた。お、恐ろしい……、魔法の力。
そして、ルインはこうも思った。「あのシィナが、こんな恐ろしい仕打ちを?そんなこと出来るわけがない」
ただ、ここには一つ妙な事があった。それは何かって言うと、街の殆どのものが惨く滅ぼされているのに、なぜか子供たちと病人だけが、綺麗な無傷のまんま生き残っていたことなんだ。
消し炭になってしまった両親を前に、ただただ泣き叫ぶ子供たち。飲み物も、食べ物もない。子供と病人たちは生き残ったが、数日もすれば飢え死ぬだろう。 だけどルイン一人に何が出来るわけでもなくて、彼は逃げるようにその場を去ってしまうんだ。
なぜ彼らだけ、死なずに生き残るのか? それはおそらく「慈悲の心」だろうか、とルインは考えるんだ。
全身に寒気がはしる。彼女はまるで、自分が神様であるかのように振る舞っているんだ。かわいそうだから子供たちだけ生かし、後は「敵」だから焼き払う。そして、かわいそうだから、俺を生かしたんだ。
ルインは握り込んだ拳を振るわせながら、魔女の正体がシィナであるという思いを確実にする。
それからも幾多もの凄惨な風景を目の当たりにしたルインの瞳に、ある決意が宿るんだ。
「待っていろ、シィナ。お前は、俺が……殺してやる」
つづく!……てな話だったと思う。説明しきれてないと思うけどまぁ誰も読んでないだろうしいいか。
やだなぁ、15歳の頃のおいら。これって中二病ってゆうのかな。
と、このように超キモイ思い出話をもって、今回の更新を終わりたいと思います。
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コメント
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中学生でこんな壮大なお話が書いてたなんてすごいです!
話の続きが知りたいっ!!
投稿: るん | 2010.08.22 22:51
初心は大切ですね
15の頃より、オッさんな今の方がエロくてバカなこと書いている、と思いませんか?(お互いに…)
投稿: さなだむし | 2010.08.24 23:37
最高ですね。僕が15の頃は女の子とイチャイチャする話しか想像できませんでした。
よくここまで纏めるなあ。純心ってすばらしい
投稿: YMK | 2010.08.25 23:49
>るんさん
なんかこっぱずかしいですけどね。なにより、今でもストーリーを完全に憶えているのが我ながら怖いです。
ただ、ここから先は続いていません。未完の大作……なんとなく、断片的なシーンとかはあるんすけどね……まとまってないというか。
>さなださん
そうですねぇこういう壮大なファンタジーよりエロくて馬鹿なこと考える方が楽しくなっちゃったんでしょうね、お互い。
このブログのイラストも剣とか魔法っぽい絵ってどんどん少なくなって、その代わりに半裸のねぇちゃんとか巨乳がどうのとかばっかりになっちゃって、やあねぇ、もう。
>YMKさん
もちろんそっちの話も妄想しておりましたよ。ただ、当時はなんというか、女子はもう違う人種で、付き合うとか付き合わないとかいう以前に必要事項以外殆ど話さないみたいなかんじでしたね。
で、たまに喋れたらもう1週間くらいはその会話を心のなかでニヤニヤしながら反芻していたり。純情というか、ムッツリスケベというか。
投稿: elmer | 2010.08.30 23:35