家系ラーメンはなぜ関西に3件しか存在しないのか
横浜出張の話が出たとき、顔では面倒くさがりながらも心の中で小躍りした。
なぜかって言うと横浜にはおいらの大好きな家系ラーメン店「六角家」があるからだ。
六角家のラーメンはとてもおいしい。麺のワシワシ感、鶏油をたっぷり吸ったほうれん草、舌の上でキラキラと転がる濃厚なスープ、食べ応えのある大振りの海苔。
食べている間は本当に幸せな気分になる。しかし、満腹になるにつれ、奇妙な切なさが胸を覆う。
もっと食べていたいのに、何故俺の胃袋には限界があるのか?
何ともやるせなく、おいらは器に薄く残るスープを掬いながら願う “この瞬間が永遠だったなら”。食いしん坊だ、食いしん坊とならこの感情を分かち合えるはず。
家系と呼ばれるジャンルのラーメンは、関西に 2件 3件しか存在しない。とくに、おいらが住んでいる大阪には1件もない。
“大阪にもっと家系を!” 声高に訴えたいのだがそうもいかない。なにしろ開店する端から2年も経たないうちにつぶれてしまうのだ。大阪人の舌にはどうも合わないようだ。
写真はこないだ行ってきた六角家のラーメン(中盛り麺固め)。
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